春をよぶ魚
携帯に留守録メッセージが1件。
今年80歳になる実家の母からでした。
「いかなご炊いてんけど、春休みいつ来る~?
忙しいて来られへんかったら送るで~!!」
少し時間がたってからメッセージがあることに気づいたのですが、
それでもすぐにこちらから折り返しで電話をし、
「中学の卒業式が終わったらみんなで行くわ」
と伝えました。すると・・・
「もう、さっき送ってきたで」
とひと言。思わず・・・
「へっ!?もう送ってくれたん?(早っ!?じゃ、あの電話ナニ?)」
さすがというか何というか(笑)
実は
親子でせっかちなんです。ハハハッ
【お昼用に小さなケースに詰めてみました】
●・・・●・・・●
神戸や明石など播磨地方に住む主婦は、
たいていこの季節になると何キロもいかなごを買ってきて、
「いかなごのくぎ煮」を炊きます。
母も毎年炊いて、私たちや遠くに住む親戚・友人に送っています。
去年はいかなごが不漁で量も少なく価格も高くて、
ちょびっとしか炊けなかったと、それはそれは残念そうでした。
今年は去年の分もと張り切っていたのですが、
ここ数日腰を痛めていてあまり無理ができなかったとか・・・。
それでもこの時季を逃すわけにいかず、
「4キロだけ炊いてん・・・」
「4キロ炊けば十分やん!」
とお思いの方・・・神戸にはツワモノがもっともっといるんですよ~。
通りのあちこちから甘辛い香りが立ち込める日々。
毎日のようにいかなごを買いに行列をし、
せっせと大鍋で炊き続けるんです。
母のくぎ煮は、生姜が少し多めでピリッと刺激的。
またまたご飯がすすんでしまいます(笑)
今年もありがとうおかあちゃん。
ぴの山
関連記事