春をよぶ魚

谷口工務店 ぴのきお

2010年03月11日 15:28

携帯に留守録メッセージが1件。
今年80歳になる実家の母からでした。

「いかなご炊いてんけど、春休みいつ来る~?
忙しいて来られへんかったら送るで~!!」


少し時間がたってからメッセージがあることに気づいたのですが、
それでもすぐにこちらから折り返しで電話をし、
「中学の卒業式が終わったらみんなで行くわ」
と伝えました。すると・・・

「もう、さっき送ってきたで」

とひと言。思わず・・・
「へっ!?もう送ってくれたん?(早っ!?じゃ、あの電話ナニ?)」
さすがというか何というか(笑)
実は親子でせっかちなんです。ハハハッ


【お昼用に小さなケースに詰めてみました】


    ●・・・●・・・●

神戸や明石など播磨地方に住む主婦は、
たいていこの季節になると何キロもいかなごを買ってきて、
「いかなごのくぎ煮」を炊きます。
母も毎年炊いて、私たちや遠くに住む親戚・友人に送っています。

去年はいかなごが不漁で量も少なく価格も高くて、
ちょびっとしか炊けなかったと、それはそれは残念そうでした。
今年は去年の分もと張り切っていたのですが、
ここ数日腰を痛めていてあまり無理ができなかったとか・・・。
それでもこの時季を逃すわけにいかず、

「4キロだけ炊いてん・・・」

「4キロ炊けば十分やん!」
とお思いの方・・・神戸にはツワモノがもっともっといるんですよ~。
通りのあちこちから甘辛い香りが立ち込める日々。
毎日のようにいかなごを買いに行列をし、
せっせと大鍋で炊き続けるんです。


母のくぎ煮は、生姜が少し多めでピリッと刺激的。
またまたご飯がすすんでしまいます(笑)

今年もありがとうおかあちゃん。


ぴの山







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